医療法人たくま会・ゆいま〜る せと・高齢者介護|信頼の絆で結ばれたサービスの提供と生活環境の提供を目指しています。

文字サイズ

HOME > 福原内科医院 > もの忘れ外来

もの忘れ外来

もの忘れでお悩みの方いらっしゃいませんか?

もの忘れでお悩みの方はいらっしゃいませんか?現在、高齢化社会となり「もの忘れが気になる・・・」と思ってはいても、「いったい何科を受診していいのか?」、「そもそも病院に行っていいのか?」と悩んでいる方も増えてきています。
このような状況の中で、気軽に相談できるように、当院では平成16年4月より「もの忘れ外来」を開設しました。平成29年4月からは松山市からの委託を受け、認知症初期集中支援チームの一員にもなっております。
また、平成29年3月12日より施行された改正道路交通法により、75歳以上の高齢者の運転免許証の更新に際して、認知症に関連した診断書を求められるケースが出てきます。「認知症のおそれ」と判定された方も当院にご相談下さい。

もの忘れの症状

下記のような症状ももの忘れの症状の可能性があります。

・顔は思い出せるのに名前が出てこない
・約束の時間をすっかり忘れていた
・物の名前が思い出せない
・しまい忘れや置き忘れが多い
・財布やカードなどの大事な物を失くすようになった
・何度も同じことを尋ねるようになった
・薬の管理ができなくなった
・以前好きだったことや趣味に関して興味が薄れてきた
・料理のレパートリーが減って同じ物ばかり作るようになってきた
・怒りっぽくなってきた
・映画やドラマが理解出来なくなってきた
・財布などを盗まれたと言って騒ぐことがある

など

もの忘れの原因疾患

もの忘れとひとくちに言っても原因はさまざまです。初診時に問診と簡易認知機能検査を行い、必要な脳画像検査や血液検査を計画し症状が年齢によるものなのか、病気によるものなのかどうかを診断します。そして、診断結果に応じた治療や対応をします。また、介護保険の申請や福祉サービスの有効活用などを通して支援を行っています。

■もの忘れの原因疾患

アルツハイマー型認知症 / 脳血管障害性認知症 / レビ-小体型認知症 / 前頭側頭型認知症 / 軽度認知障害 / 脱水・ビタミン欠乏 / 甲状腺機能低下症 / 感染症 / 正常圧水頭症 / 脳腫瘍 / 慢性硬膜下血腫 / アルコール関連疾患 / うつ状態 / 薬剤性 など

もの忘れの外来の流れ

初診時は、問診と診察、血液検査を行います。患者様の日常生活をよく知るご家族や身近な方からも生活の情報や病歴を聞きますので原則として一緒にご来院下さい。所要時間の目安は30分です。
2回目受診時に長谷川式簡易知能評価スケール、MMSEなどの認知機能検査を行います。画像検査(頭部MRI検査や脳血流検査など)が必要と判断すれば連携病院へ紹介します。所要時間の目安は90分です。
診断がつきましたら診断結果に応じた治療を行います。ご希望があれば介護保険の申請や福祉サービスの紹介も行います。

参考

軽度認知障害

日常生活に支障をきたす程度には至らないため認知症とは診断されませんが、記憶障害と軽度の認知障害が認められ、正常とも言い切れない中間的な段階は「軽度認知障害」といいます。その後半数以上は認知症へ進行していきますが、この状態で長期間とどまる人もおり、予防が重要です。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病は1907年にドイツのアロイス・アルツハイマー博士によって報告されてその名がつきました。単なる老化でも見られますが、「βアミロイド」という異常なたんぱく質が脳に沈着し、正常な脳神経細胞を死滅させていくことが原因とも考えられています。

■特徴・症状 (アルツハイマー病の進行は3段階に分かれます。)
第1期
  • 物事を忘れる……健忘症
  • 読み、書きが困難になる
  • 今いる場所、時間、自分の1住所が分わからない……失見当識
第2期
  • 道に迷う……空間的見当識障害
  • 徘徊をする
  • 言葉のやり取りがうまくできず、用件を他人にうまく伝えられない
  • 着替えがうまくできない、いろいろな図形が書けない……失行
第3期
  • 小刻み歩行、前傾姿勢……運動障害
  • 最終的には、身動き一つしない、言葉も発しない寝たきり状態になる
■治療

アルツハイマー型認知症の根本的な治療法はまだありませんが、薬物治療では記憶や認知機能に関係する物質を補うことで、症状の改善や進行が抑制されたり、また原因物質と考えられている「βアミロイド」を溜めないようにする治療も開発しつつあります。

脳血管性認知症

脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が起きて、後遺症として認知症になるものです。突然の脳血管障害で急激に認知症を発症したり、小さな脳梗塞を繰り返して徐々に認知症が現れる場合があります。

■特徴・症状

脳血管性認知症は脳血管障害の発作によって突然症状が現れたり、徐々に悪化したりします。障害の部位でも症状が異なるので、理解力や判断力は保たれて人格はしっかりしているように見えても、記憶力が低下していると言ったような「まだら認知症」もみられます。また、発症の原因である脳血管障害を引き起こす、高血圧・高脳血症、糖尿病や心臓疾患などの生活習慣病を患っていることも大きな特徴です。ですから、これらの生活習慣病を予防・治療することが認知症の予防にもつながります。
 主な症状は前記したアルツハイマー型認知症と大きな違いはありませんが、病気の進行や症状の出方は異なります。

■治療

脳血管性認知症そのものに対する確実な治療方法はまだ無いため、それを引き起こす脳血管性障害の治療・再発予防が認知症の治療に結びつきます。現在は脳血流改善薬、脳血管拡張薬、脳代謝賦活薬などが有効とされています。また、脳血管障害の原因である高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を予防するとともに、バランスのとれた食生活や適度な運動、肥満予防、喫煙や飲酒の抑制、精神的ストレスの緩和などが大切です。

レビ-小体型認知症

脳内の神経細胞内に「レビ-小体」という特殊なたんぱく質が大脳皮質全体に現れることにより起こると考えられています。1976年に日本の小坂憲司らによって報告され、1995年にレビ-小体型認知症という名称が付けられました。男性の方が多く、女性の約2倍と言われています。

■特徴・症状

初期の段階で、もの忘れよりも幻視が見られることが多いです。「虫や蛇が部屋にいる」、「知らない人がいる」などと訴えたりします。手が震える、動作が遅くなる、体のバランスが取りにくくなるなどの身体症状も出ます。小股でちょこちょこと歩き、止まりにくいため転倒のリスクも高まります。顔の表情も乏しくなり、感情が読み取りにくくなります。寝ている時に暴れたり大声を出したりすることもあります。時間帯や日によって頭がはっきりしている状態と極端に理解力が低下してぼーっとしている状態を繰り返しながら進行します。

■治療

レビ-小体型認知症の根本的な治療法はまだありませんが、症状を改善させる薬はあります。訴えを否定せず良く聞いて、不安の元となっているものを取り除いたり、転倒しやすいため怪我をしないための対策を立てることも重要です。